失敗の本質

キャラクター創作において、「作者の頭以上のキャラは作れない」という言葉が有名である。頭の良さ、天才的なひらめきを描くことの難しさは言うまでもないだろう。

 逆に「頭の悪さ」「頭の悪いキャラ」はどうだろうか。これもまた難しい。創作において敵の頭の悪くするのは主人公たちを勝たせるのによく使われるが納得できる「頭の悪さ、失敗」を描くのは難しいのである。なぜなら、「そこまで馬鹿な失敗をするはずがない」と誰しも考えるからだ。だが、誰しも「そこまで馬鹿な失敗」を行いえる可能性はあるのだ。それを認識せずして失敗の本質を見ることはかなわないだろう。